アンパンマンマーチをきっかけに調べた作家やなせたかしさんのこと




私は少々性格がひねくれているのか、
ありとあらゆるキャラクターが子供の頃から苦手です。

特にテレビ版のア●パンマンは、正体不明の愛と正義に溢れていて、しかも明るさが不自然で一種の気持ち悪さがありました。

話が逸れますが、、ディ●ニーに関しては王子様はみんな見た目だけで伴侶を選んで本当にこの夫婦は大丈夫なのかな…と幼心に心配してしまうとんでもない子供でした。

その点最近のディズニーは女性が自立していていいですよね。

まぁこんなことを考えている幼稚園~小学生だったので、相当のひねくれ者ですね。
自分で買いたくないだけで、他の人が持つことは気にならないし、プレゼントでもらったらありがたく頂戴してもちろん捨てたりなんてしません。とにかく自分で買うのがダメなんです。無害だと信じているので許してください。

でも最近娘がアンパンジャンキー。
寝ても覚めても「アンパンマン!」と鼻息荒く主張します。

そこで2X年ぶりくらいにアンパンマンマーチを歌ってみて、歌詞がとても引っかかりました。

子供の頃は何の気なしに歌っていましたが、
大人の胸を切れないナイフのようにえぐってきます。

そこで歌詞の由来を調べたのですが、戦争で弟さんを亡くされたやなせたかしさんが、自分が生き残ったことでなんのために生きるのかを言う重い問いに生涯かけて答えようとした一つの形だったということがわかりました(諸説あります)

また、私の幼少期にテレビで流れていたのは2番で、
今回1番や、2番の続きがあることを知りました。

アンパンマンの仲間も、代償も求めない愛と正義はここから来てるのですね。
じつは2月に高知県を訪れ、その際にやなせたかし記念館に行きました。
やなせたかしさんに興味があったので、APミュージアムは行かず、資料館の方のみを訪れたのですが、そこで「チリンの鈴」という作品に出会いました。

サンリオ映画シリーズ 「チリンの鈴」(DVD)
子供向けの絵本としては衝撃的な作品ですが、これを知ったことで、創作への姿勢が伺えて、この時アンパンマンにも、何か私が捉えきれていないなにかがあるのだろうと思っていました。

今更ながらその他のイラストの仕事なども知って「十二の真珠」という絵本も読んで、テレビはやっぱり少し悪だなぁ…なんて思ったり。

多分子供は、語りたかった部分を見抜いてる。
でも大人のお金の都合で、売りやすくするために無理やり明るい部分しか見せないでたくさんのカラフルなキャラクターを作って、、、

そこで思い出したのは、子供のころ持ってたアンパンマンの絵本は少し暗かったけど、テレビで見るものより、スッと自分の中に入ってきということです。

キャラクター嫌いな私なので、子供がどんなに主張しても生活に入れたくなかったですが、そんなに好きなら絵本くらい買ってもいいかな…と思うようになりました。

そして大きくなったら「十二の真珠」を読んでもらいたい。
何歳の時に読んでも、その時の感動と感想があるはず。私は大人になってこの本に出会えてよかったと思っています。
ご興味があればぜひ読んでみてください。