「普通」の出産とは?帝王切開の出産へ、かけられて嬉しかった言葉



「普通」の出産てなんだろう?

第一子を出産した際、
緊急帝王切開になりました。

大変健康な妊婦で、それまでの経過は良好。
こっちゃんはやや大きめと言われていましたが、
「まぁ、大丈夫でしょう!」と言われ続けてきて、
まさか急にオペになるなんて思ってもいませんでした。

元気に産めるように、体重管理はきっちりと。
産休に入ってからは毎日4時間近くウォーキング。
雑巾掛けがいいと聞いて毎日やってたし、
食べ物にもとても気を使ってた。

今思えば生まれてきてくれただけで幸せなことなのに、
努力を裏切られたような気持ちになってしまって、
産後はしばらく気持ちが落ち込んでいました。

そして今回。
かなり早い段階で産婦人科の先生と話し合い、
普通分娩にはチャレンジせずに、オペを選択しました。

人に聞かれたら隠さないので、
帝王切開で産んだことを周りに話しているのですが、
時々「今回は普通に産めないの?」と言われることがあります。

悪気がないのは十分理解してるのですが、
どうしてもこの「普通」にまだ引っかかってしまう自分がいる。

チャレンジする勇気・しない勇気

私は見ていないのですが、
ドラマのコウノドリでV-BACKについての回があったそうですね。

「見てない?ある程度前回の出産から時間が空いてればチャレンジできるみたいだよ!」
と親切に声をかけてくれる方もいるのですが、
私は色んな事情でチャレンジできない。

もちろんチャレンジすることも素晴らしいと思います。
一方でチャレンジしない選択をすることも勇気がいると思う。

私の場合まず、選択可能な病院が遠いこと。
そして子宮破裂のリスクが若干高くなること。

働きながら遠くの病院に通うことも、
私に万一のことが起こることも、
私一人だったらいいんだけど、
いまはどちらもこっちゃんに負担が行くので、
出来る限り回避したいです。

でも心のどこかでは「普通」に出産したいと思ってる自分がいます。
でも、自分が決めたことです。
もう引き返せない。

もやもや、もやもや・・・
色んなことが頭に浮かんでは消え・・・
としている時に保育園の先生から嬉しい言葉をかけてもらいました。

こっちゃんに心の準備をさせてあげられる

ある日の保育園の帰り際、
年配の先生から「お腹が大分大きくなってきましたね」と声をかけられ、
少し立ち話をしていたときです。

オペの日程が決まったら、保育園にも伝えようと思っていたので、
そのことを先生に伝えるとあっけらかんとした声で

「それはいいですね!上の子がいて、いつ来るか分からない陣痛と戦うのは大変ですよ!お母さんは生まれてくる赤ちゃんのことだけに集中して安心して出産できるし、こっちゃんも心の準備が出来ますね!」

って。

目から鱗が落ちました。

そんな考え方があるんだ!

普通分娩で生命の誕生の奇跡を体験させてあげられるのも、
準備万端で出産に臨むのも、
どっちがより良いなんてことはないですよね。

当たり前のことなのかもしれないけど、
この言葉が自分の中にすーんと落ちて、
とても視界が開けた気持ちになりました。

保育園に通っていて、娘も成長していますが、
私も勉強になることが沢山あります。

悩まず、くよくよせず、毎日を楽しく過ごしていけるように、
日々精進いたします★