楽しい楽しい夏休みが終わり…
泣く泣く仕事に戻る私と、
楽しそうに保育園に向かうこっちゃん。
相変わらずの平常運行です。
7月の後半は、今の会社に入ってから
一番ハードな2週間を過ごしていました。
ここにはずっと書かずに居りましたが、
じつは1年前に転職し、
去年の8月から新しい会社で新しい仕事をしています。
夏休みが明け、
今の会社に入って1年がようやく経ちました。
ハードな毎日ではありますが、
子持ちの私を雇ってくれた会社には感謝しています。
子持ち転職を検討されている方のお役に立てればと思い、
1年が経ったので書いてみます。
長くなるので今日と明日、2回に分けます。
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色々な都合で、前職を続けることが出来ず、育休から復帰してわずか3ヶ月で退社することになり、お世話になった職場のみんなには本当に迷惑をかけてしまいました。申し訳ないと思っています。
【前職と現職の比較】
■前職:正社員
・中小企業
・家から遠い
・収入はごく普通だが、仕事が楽で、穏やかな職場
・寿退社する女性社員がほとんどで、育休の前例が少ない
■現職:正社員
・大企業
・家から近い
・年収は増えたが、仕事は厳しく、毅然とした職場
・ワーキングマザーが多く、制度が整っている
中小企業から、いわゆる大企業というものに滑り込み、
大企業ならではの洗礼を受ける毎日です。
でも、大好きな子供の近くで働ける幸せはプレイスレスです。
どこに自分の幸せの基準を置くかですね…。
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【受けた会社】1社
どうしてもこの会社に入りたかったので1社しか受けませんでした。
これは面接の段階でも伝えました。
【転職準備】
デザイナーの転職には「ポートフォリオ」と呼ばれる
いわば作品集が必要になります。
これが難関で、
Web上に用意したり、
PDF等にしてデバイス上で見せたり、
本のように装丁したり方法は自由ですが、
とにかく時間かお金、もしくは両方がかかります。
私はiPad上で見せることにしました。
前職の仕事と平行しての転職活動だったため、
削れる時間は睡眠時間だけでした。
ちょうど夜泣きの時期と重なったため、
夜な夜な背中に子供を背負って、
薄暗い部屋で作業をしました。
【履歴書と職務経歴書】
「手書きが望ましい」などと言われることもありますが、
私は何度でも清書が可能なワードやエクセルで作りました。
どちらでもかまわないと思います。
が、手書き以上にパソコン作成時は誤字脱字に注意!
【面接で訴求したポイント】
・母親になったことで生まれた
「危機回避能力」、「問題解決意識」、「マルチタスクへの順応」
とにかくこの3つを面接では強みとして訴えました。
母であることを弱みでなく、強みとして捉えています。
「危機回避能力」:子供を危険にさらさないように母親は常にアンテナが張られ、1歩先のことを予想しながら過ごすことが習慣になっています。これは業務にも反映でき、半歩・1歩先にどのようなことが起こるかを考えながら進行出来ます。
「問題解決意識」:子供が生まれる前は誰かがどうにかしてくれるわ〜と能天気に考えていましたが、今は私がやらなければという気持ちで毎日を過ごしています。初めて直面する問題に正面から取り組み、少しずつ氷を溶かすように問題を解決していくことが出来ると思います。また無責任な仕事は絶対にしないと誓えます。
「マルチタスクへの順応」:お母さんはいつも、何をやるにしても途中で中断されることに慣れています。そして、中断された際に優先事項を考え、プランを組みなおし、どうにか時間内に解決できる方法はないかと探っています。これはおそらく男性には無い感覚です。中断されることをストレスに感じず、柔軟に対応できる力は仕事をするに当たり必要とされる能力です。
どれもおそらく皆さん知らず知らずのうちに身についていると思いますが、
文字や言葉にするとすごい能力のように感じませんか?
料理の中に「遊んで〜!」って泣かれても、
お出かけ中にお漏らしされても、
どうにか解決できちゃいますよね?
これってすごいことだと思いませんか?
私は母親になるまでこんなことは出来ませんでした。
なので、偉そうなことを言うとアレですが、
もっと胸を張って「私は凄いんだ」と思っていいですよね?
料理も途中、片付け物も途中、子供との遊びも途中…
何もかも中途半端、、じゃなくて、
中途半端な状態をたくさん受け入れられるのって、すごい忍耐力です。
「子持ちだから入れてもらえる会社ないかも…」
という相談をよく受けますが、
そんなことはないと思っています。
私には私の強みがある。
あなたには、あなたの。
人と同じことができることがすごいことじゃないです。
他の人と違うから企業側は採用するメリットがあります。
子供の病気などで休みがちになってしまうからこそ、
普段の働きは人の倍速です。
休んでしまった分は取り返します。
誰かが困ってたら助ければいいし、
自分が困ったら適宜報告をする。
あまり深く悩まず、一歩踏み出してみるのも悪くないと思っています。
(私みたいな考えの人と一緒に働く人は嫌かもしれませんね…^^;)
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とまぁ、転職までの流れはこんな感じです。
面接は3回ありました。
1回目:自己紹介・ポートフォリオ提出&実技試験
2回目:普通(?)の面接、質疑応答
3回目:役員面接
最後の1回は役員面接でしたが、
私の発言がツボに入ったようで、
なぜか大爆笑の面接になりました(^_^;)
入社するまでも、入ってからも、今も、
慣れない仕事は大変です。
働く人も厳しい人ばかりで、前職とは大違いです。
トイレで泣いてしまうこともあります。
でも、子供と過ごす時間は格段に増えたし、
近くにいられる安心感は他には代えられません。
(転勤が絶対に無いとも限らないけど…)
いまのところ、転職したことに後悔はありません。
明日に続く。
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